「専門性あるインプラント治療」 - 第37回日本口腔インプラント学会

▲熊本市民会館 ▲会場入り口

2007年9月14日(金)から16日(日)の3日間、熊本市内の熊本市民会館・熊本市国際交流会館・熊本市産業文化会館にて第37回(社)日本口腔インプラント学会・学術大会が開催されました。

37回目となる今回は、「専門性のあるインプラント」をメインテーマに、特別講演には、専門領域を高め今後のインプラント治療の方向性を示される著名な外国講師を、シンボジウムは、幅広いテーマにふさわしい国内外の講師を招待し、連日講演が行われました。

【国際シンポジウム】
熊本市民会館大ホールでは、様々な講師によるシンポジウムが行われました。

初期のインプラント治療に比較すると、現在のインプラントの成功率は徐々に高まっており、インプラント治療は日常的な歯科治療の一環となっています。

シンポジウムでは、インプラントのあらゆる治療法や手技についての科学的分析による再評価や、フラップレス手術、即時埋入、さらには即時荷重など、議論を呼んでいるテーマにもふれ「科学的根拠によって行われる歯科治療」を見直し、個々のスキルと経験に元ずく治療ではなく、予知性と再現性のある治療のガイドラインが提案されました。
また、専門技術だけではなく、クリニックの組織構成や患者様側の治療目的の受け入れについても提示されました。
▲国際シンポジウム

【ミニシンポジウム】
熊本市国際交流会館で行われたミニシンポジウムでは、 各分野の専門家のそれぞれの手法による臨床での評価が報告され、それに対する質疑応答が行われました。
また、歯科大学での教育カリキュラムについても話し合われ、臨床研修医でインプラント治療を実施しないとしても、成功率、適応症、検査、診断、治療などについて科学的根拠に基づいて患者様に説明できる能力が必要と提案されました。

新着情報!
今後の日本口腔インプラント学会の認定医制度は、更新あるいは追加所得になるそうです。



▲ミニシンポジウム
【様々な企画】
今回のインプラント学会では、講師による講演はもちろんのこと、その他いろいろな企画がありました。
歯科衛生士セッションや歯科技工士セッションでは、それぞれの専門分野に特化した内容の臨床発表が行われ、クリニックやラボですぐに活かせるテクニックは、参加した歯科衛生士、歯科技工士にとって大きな収穫だったと思います。
また市民フォーラムでは、インプラント治療についてだけではなく、健康の維持、向上についてや、アンチエイジングについてなど、一般の方でも十分に理解し楽しめる内容になっていました。

その他、臨床研究のポスター発表、ケースプレゼンテーションが展示され、会場通路では、インプラント関連企業が展示販売を行っていました。インプラントネットもブースを出展し沢山の先生に声をかけていただきました。
▲テーブルクリニック
▲インプラントネット ▲インプラントの関連企業の展示や販売ブース

今回の学会では、歯科医師2500名、歯科衛生士600名、歯科技工士230名、一般参加者150名の合計約3400名の参加がありました。今回の一般参加者の参加数からみても、インプラント治療は現在注目されている治療法であることがわかります。
膨大な量の情報な中で正しいものを選び、情報を提供していく必要性を強く感じました。


レポート:メディカルネットコミニュケーションズ(インプラントネット事務局)
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