狭いスペースでも埋入できる ― 極細インプラント

インプラント総合サイトです。歯科インプラントに関する治療説明『極細インプラント』についてご紹介します。歯を失ってお困りの方、入れ歯・ブリッジが合わない方は是非ご覧下さい。

更新日:2019/09/27

■目次

  1. 極細インプラント 「ノーベルダイレクト3.0」
  2. ノーベルダイレクト3.0とは?
  3. <タイユナイトって?>
  4. ノーベルダイレクト3.0を使用した症例
  5. 下顎前歯部症例
  6. 【術前 (唇側面)】
  7. 【術前 (咬合面)】
  8. 【術中】
  9. 【術直後】
  10. 上顎側切歯症例
  11. 【術中】
  12. 【術後】
  13. 【X線術後】

極細インプラント 「ノーベルダイレクト3.0」

インプラントを埋入する際、隣りの天然歯とは1.5mm、インプラントが隣り合う場合は3.0mm以上の距離が必要です。それは、インプラントが天然歯と近すぎたり、インプラント同士が近接すると、顎の骨に栄養がいかなくなり、骨が壊死してしまうからです。インプラントを埋入するスペースが狭い場合、矯正治療や骨造成を行い、埋入スペースを広げることもできます。

しかし、身体をインプラントにあわせるのではなく、身体に合ったインプラントが開発されました。それが、極細のインプラント「ノーベルダイレクト3.0」です。

ノーベルダイレクト3.0とは?

狭い埋入スペース専用に開発されたインプラント、それがノーベルダイレクト3.0です。 直径が3.0mmと大変細いため、インプラント体の長さでインプラントと骨との初期段階での固定を獲得します。

ノーベルダイレクト3.0を使用した治療の特徴
●インプラント埋入スペースが狭くても、埋入が可能
●骨造成や矯正治療を行わなくても良いため、治療時間を短くできる
●初期固定値が高ければ、即時機能(インプラント埋入してすぐに仮歯を装着すること)も可能
●適応症例は下顎の前歯部、上顎の側切歯部(真ん中から2番目にある歯)に限る

ノーベルダイレクト3.0の特徴
●直径が3.0mmと極細
●長さでインプラントの初期固定を得る(長さは13mmと15mm)
1ピース型のインプラント(2ピース型より強度がある)
●インプラント表面はタイユナイト処理されている

<タイユナイトって?>

Tiunite(R)[タイユナイト]は、ノーベルバイオケア社(インプラントメーカー)が独自の方法で提供するインプラントの表面性状のことです。インプラントの表面に厚い酸化層と無数のミクロの孔を設けることにより、骨とチタン(インプラント体の素材)が生物学的および力学的に結合し、骨とインプラントの強固な結合を促進することが特徴です。 また、 タイユナイト処理されたインプラント体は歯肉と結合するという特徴もあります。インプラントが歯肉と結合した結果、インプラント周囲の骨がやせてしまうことを防止します。

ノーベルダイレクト3.0を使用した症例

下顎前歯部症例

下顎前歯部でインプラント埋入スペースが狭いため、ノーベルダイレクト3.0以外のインプラントは埋入不能であった。

【術前 (唇側面)】

術前 (唇側面)

インプラントの埋入スペースが 限られている。

【術前 (咬合面)】

術前 (咬合面)

骨幅が狭くなっている。

【術中】

術中

前後的な骨幅も狭かったため骨を直視して手術する必要があった。歯肉の切開手術を行い、インプラントのタイユナイト表面が一部露出するように埋入した。

【術直後】

術直後

仮歯装着までわずか40分程度の手術時間であった。

上顎側切歯症例

上顎側切歯でインプラント埋入スペースが狭かったため、ノーベルダイレクト3.0を埋入した。

【術中】

術中

【術後】

術後

【X線術後】

X線術後

インプラントプラットフォーム相当部の骨吸収は認められない。タイユナイトのソフトティッシュ・インテグレーション(歯肉との結合)により、骨吸収が防げられたと考えられる。

術者にとっては、2?3本のドリルのみで、インプラント埋入のための深さの調整、即時機能(その日の内に仮歯までいれること)が可能なインプラント埋入する穴の形成、3次元的な1ピース・インプラントの埋入位置を決定しなければならないため、術式は簡単なようで非常に難しいといえます。

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記事カテゴリ

①治療前にチェックしたい!インプラントの基礎知識

②安心してインプラント治療を進めるために

③インプラントとお金に関すること

④いろいろなインプラントの治療法

⑤インプラントの種類について

⑥インプラントと骨の関係性

⑧インプラントを長持ちさせるためのケア・メンテナンス

⑨インプラント治療に関わる専門家

記事監修

歯科医師 古川雄亮 先生
国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事した。歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加した。 2019年10月10日Natureに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。