かんすけさんの相談

カテゴリ:メインテナンス

インプラント周囲炎…そんなに多いのですか?

抜歯後にインプラントにするかどうか迷ってます。

最近の報道やネットなどを拝見すると、インプラントはインプラント周囲炎でダメになり、そしてその周囲炎は4割の人が発症するとありました。結構高率なのだと思いました。そしてその治療も大変だとの事です。

対策としてホームケアーの徹底と歯科メンテナンスの継続が勧めらています。しかしこのサイトを拝見していても、皆さん懸命にメンテに励んで居られるようですが、それでも罹っているように感じます。それまで自分もインプラント…と思って居りましたが、インプラント周囲炎が結構深刻な問題なのだと知ってから、やはり義歯の方か良いのかなと考えてしましました。

そこでお伺いしたのですが、インプラント周囲炎はホームメンテナンスと歯科メンテナンスをキチンとすれば予防できるものなのでしょうか。またメンテナンスしても高率で罹る事を意識した方がよいのでしょうか。現場で患者と接している先生方としては、現実にはどのような印象を抱いていますか。

その点がモヤモヤしていおります。よろしくお願いします。

インプラントは万能ではなくあくまで補綴のひとつの選択肢であり、必ずメリットもデメリットも存在します。そもそも抜歯に至った経緯にもよりますが、ご自身の歯がダメになった環境にインプラントを行うのですから、今までのケアよりも一層の努力が必要ともいえます。

ただ、報道やネットによるインプラントでのトラブルに関しては少し思うところもあります。例えばブリッジや入れ歯にするデメリットをあまり公平には伝えてないと思います。ブリッジにすればいくつかの歯が過負担になりますし、清掃性から歯周病や歯根破折の可能性が高まります。入れ歯にすると清掃性の問題や咀嚼効率が低下して結果的に他の歯の負担が増えるかもしれません。

そもそも国民全体でみても歯周病罹患率は8割超えているのですから、それから比較してもインプラントのみリスクぎ高いということもありません。

それで相談の件ですが、やはりそれぞれのメリットとデメリットを担当医の方にお聞きになられるのが一番です。さらに今後起こりうる他の歯のトラブルなどもあわせ、お口の中全体をみて考えて担当医に相談してみてください。

最終的に納得のいく治療方法が見つかると良いですね。
では長文になりましたが失礼します。
  • かんすけ(64歳 男性 自営業 )
  • 2018年12月22日17時54分
有難うございます。私は入歯もブリッジも経験しましたが、たしかにデメリットもありました。今後は起こりうる歯のトラブルなどもあわせて総合的に検討してみたいと思います。
インプラント周囲炎は予防できます。インプラント周囲骨の扱い、インプラント周囲の粘膜の処置、残存歯の確実な歯周治療、インプラントの埋入角度、方向等の条件ルールが十分な程、インプラント周囲炎のリスクは減ります。
 インプラントをメインテナンスしやすい環境で埋入、完成させることが大切だと思います。
  • かんすけ(64歳 男性 自営業 )
  • 2018年12月22日17時49分
有難うございます。周囲炎が予防できると聞いて何やらホッとした気分です。ただ罹りやすい因子というのもあるのですね。自分の歯がどの程度、掛かりやすい因子を持っているか聞いてみたいと思います。
ご質問にお答えします。
インプラント周囲炎に全く罹患しないということはありませんが、私の経験上、40%もの人に発症するとは思いません。
確かに、インプラント周囲炎の予防にはホームケア―やメンテナンスは欠かせません。
しかしながら、それ以上に重要なことは、歯科医師による、インプラント治療前の、患者さん全身状態、咬合状態、欠損部の歯槽骨の状態などの評価と、適切な手術手技が求められます。
かんすけさんの状態が、インプラント治療に適した状態なのか、主治医と良く話し合われてみてはどうでしょうか。
  • かんすけ(64歳 男性 自営業 )
  • 2018年12月22日17時44分
ありがとうございます。そうですよね。皆さん懸命に努力しておられるのに40%もの人が罹患すると言うのはちょっと多いですよね。でも術前の診査や手術手技などが、その後の罹患状態を左右するというのは初めて聞きました。相談してみます。
  自分の歯におきる歯周病は8割の方が罹患しています。インプラント周囲炎に4割の方が罹患しているとしても(周囲炎の定義が報告者によって異なるため罹患率が異なる)、それが「高率で罹る」と判断すべきかは議論があります。
  さて、インプランントの成功には、4つの要因が関わっています。それらは、1. 歯科医、2. 患者、3. 治療法、4. インプラントシステムです。
  インプラント周囲炎は治療後の問題ですので、ここでは、1. 歯科医の要因は外します。
  治療後の患者要因として、2. の患者要因には、正しい歯磨きをしないことや、メンテナンスに応じないこと、喫煙を止めないこと、糖尿病や骨粗鬆症などの全身状態の悪化があります。インプラント治療開始時には予測できない疾患もあります。しかし、インプラントに限りませんが、将来起こりうることを考えすぎると何も実行できないともいえます。
  3. インプラントの手術法についてです。インプラント周囲炎を避けるには、インプラントを埋め込んですぐに歯をとりつける「即時荷重」の術式を避けることです。インプラントが歯茎から貫通する部分が、インプラント周囲炎の発生部位です。その部分を、「即時荷重」では手術直後から露出させるのため、インプラント周囲炎に罹患しやすくなります。インプラントを歯肉の下に隠す「二回法」の術式をとれば、埋入時に多少の不都合があったとしても、二次手術のときに修正が可能です。早く結果がでることを患者さんは期待しますが、インプラントを埋め込んでから歯茎が落ち着くまで、「2ヶ月間」待つべきなのです。はじめにこの「2ヶ月間」を待たなかったら、7〜8年後にインプラントのネジ山除去術などの再治療が必要になる可能性が高まると考えます。
 また、補綴方法として、スクリュー固定の上部構造を製作すべきです。スクリュー固定にしておけば、メンテナンスの時に上部構造を取り外して完全な清掃ができます。それを定期的に繰り返せば、きれいな状態を保てるため、インプラント周囲炎になりにくくなります。セメント固定の上部構造に比べ、スクリュー固定の上部構造には、技工の費用が増えます。安めの治療費を希望せず、適正な料金で補綴の治療をお願いすべきなのです。
  他の要因に比べて、4. インプラントシステムはそれほど重要な問題ではありません。腕のいい歯科医なら、どんなインプラントシステムも使いこなしますし、そうでない歯科医は、どのインプラントシステムも使いこなすことができません。アスリートがスポーツをするときの道具と、歯科医のインプラントシステムは同じだからです。しかし、できればインプラント周囲炎になりにくいと報告されている、インプラントシステムを使用すべきです。具体的には、合金製のインプラントは避けること、プラットホームスイッチングのインプラントを使用すること、スクリュー固定アバットメントシステムを保有する一流ブランドメーカーの製品を使用することが挙げられます。
  最後に、インプラントは、咀嚼効果を高めてくれます。もう一度噛めるようになるのです。インプラントは、残っている自分の歯の寿命も伸ばしてくれる治療といえます。入れ歯のように取り外さないので、歯を失った自分の顔を鏡でみなくてすみます。人間としての自分のプライドを損なうことがありません。取り外しの入れ歯やブリッジと比べ比較できない、大きな効果が期待できる治療法といえるのです。



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