さとみさんの相談

カテゴリ:インプラントメーカー

インプラントの自宅でのケア方法

質問お願いいたします。
下の左側、5、6番にインプラントが入っています。
自宅でのケア(清掃)方法についてお聞きしたいのですが、先日、『これを使ってください』と、担当医師より細めの歯間ブラシをいただきました。

歯と隣の歯の間は問題なく入るのですが、歯とインプラント体の間(歯茎の中?)に入れようとするときつく、入りにくいため、無理に入れようとすると少し痛みもあります。

担当医師は、『これでしっかり汚れをかき取ってください』と言っていましたが、少し痛みがあっても、何とかして歯茎の中に入れたほうがいいんでしょうか?

一応、インプラントの周りのケアとして、毎日糸状のフロスも使っているので、狭く入りづらいところはフロスでいいのではないか、フロスのほうがいいのではないかと思うのですが‥‥‥

さとみさんご質問ありがとうございます。

 私はえなつ歯科・矯正クリニック院長の江夏国禎と申します。


 ご質問内容のインプラントのケアについてお答えさせていただきます。
 インプラントのケアについては基本的にはご自身の歯のケアとほとんど同じと考えて差し支えないと思います。

 清掃器具としましては、毛先が細く柔らかめの毛先のインプラント用と明記されている歯ブラシと歯間ブラシまたは糸ようじ(デンタルフロス)を併用することをお勧めいたします。

  歯磨材に関しては、一般的にはフッ素はインプラントを腐食させることがあるからフッ素入りの歯磨き粉はあまり使わない方がいいといわれたりします。
しかし、 平成27年5月に日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会は多くの研究を解析した結果として

『フッ化物配合歯磨剤の利用はチタン製歯科材料使用者(インプラント使用者)にも推奨すべきである』

との見解を示しています。要するにンプラントが口の中にある方もフッ素入りの歯磨き粉を使って大丈夫との見解です。

 日本口腔衛生学会がだした見解には二つのポイントがあります。
 1点目は、口の中には唾液があり、唾液の働きで歯磨き粉に含まれるフッ素はかなり薄まっている(200〜300ppm)ため、インプラントを腐食させるリスクは非常に低いということです。
 2点目は、フッ素には天然歯の虫歯を予防する確かな効果があるため、天然歯が多く残っている場合には、インプラントが腐食するリスクより虫歯を予防するメリットの方が大きいということです。

 私は、たくさん歯が残っている場合には、フッ素配合の歯磨き粉を積極的に使うべきだと思いますし、天然歯が少なく、インプラントが多い方の場合はフッ素無配合の歯磨き粉を使用するのがよいかと思います。

 インプラント用のフッ素無配合の歯磨き粉としてはジェルコートIP(インプラント用)等があります。ジェルコートIPにはインプラント周囲炎を予防するための高い殺菌成分や歯肉を活性化する成分も配合されており、当院ではインプラントが多く入っている方におすすめいたしております。

 よろしければ参考にされてください。
  • さとみ(32歳 女性 )
  • 2022年11月25日15時57分
ご返信ありがとうございます。

では、糸ようじとフロスを併用すれば、無理に糸ようじをぐいぐい押し込んで清掃しなくても大丈夫ということでししょうか?
糸ようじだけで汚れを掻き出そうと、歯茎の奥まで差し込むと、少し痛みがあるので‥‥
「私のオススメは歯ブラシと歯間ブラシまたは糸ようじ(デンタルフロス)」とコメントさせていただきました。

糸ようじとフロスの両方ではなく、どちらかを使えば良いと思います。

目的は汚れを落とすことなので、糸ようじを使うと痛みがあって清掃ができないのであれば、デンタルフロスを使えば良いのではないでしょうか。






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