烏帽子さん(神奈川県)の相談

カテゴリ:審査と診断

初めてお便りします。10年前に歯槽膿漏により左右上顎部側の奥歯3本(計6本)を失くし、現在は入れ歯しています。注意していますが、どうしても前側の歯に負担がかかり、また顎のかみ合わせが上手く行かなくなってきたのでインプラント考えています。ふく鼻空炎は薬を飲むと治癒可能と医師より言われていますが、糖尿病は厳しい食事管理をしています。インシュリンはまだ開始していませんが何種類かの薬は朝夕に飲んでいます。糖尿病とインプラントはどんな関係にあるのでしょうか?治療代金は10万円から50円以上と大きな隔たりがありますが、これは使用するインプラントの素材の違いからくるのでしょうか?CT撮影ではインプラント挿入可能な顎骨の状態と聞いています。以上宜しくご回答お願いします。

まず、糖尿病とインプラントの関係からお伝えしていきます。糖尿病のステージが正確に分かりませんので、一般論として参考にされてください。糖尿病患者さんは、易感染性つまり感染症を起こし易いのです。ですから歯槽膿漏(歯周病)は、細菌感染症ですから、悪化しやすいと考えられています。ご年齢から推測すると50代前半で奥歯を喪失していることから、歯周病も中等度以上だと思われます。ですから歯周病治療を徹底的に行い、口腔内環境を改善されておかないと、インプラントも歯周病になりますので、治療の成功率が下がることになります。米国の歯周病専門医のデータによると、その成功率は90%を切る可能性するあるとのことです。

次に治療代金の幅ですが、インプラントを含む歯科の自費診療料金は、施術する歯科医の技術料ですので、当然幅が出来てくると考えます。
インプラント単体の材料代の幅もありますが、その後、補綴と言われる被せ物の作成代金(製作する技工士の技術料)の方が、その幅はかなりあります。診査・診断・治療計画・外科テクニック・技工物等、一つ一つをステージを考えると、当然その掛かる費用には、開きが出てくるのだと思います。

”クオリティーオブライフ”を考えますと、今後の治療は大変重要になろうかと思います。不安を残したままでの治療は、後悔を残すことになりますので、執刀医とよくご相談されてください。



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