パットさん(東京都)の相談

カテゴリ:その他

私はきのう、インプラントの埋め込み手術を受けました。
埋め込みが終わった後のCTをみると、インプラントが異様に斜めに入っていました。隣の健康な歯の根っこに触っているように映っていたので、びっくりして先生に聞くと「大丈夫です」とのことで、そのまま帰宅しました。
ところが、麻酔が切れた後もその健康な歯だけが痺れているようなジンジンする感じが取れません。
もし、その健康な歯の根っこにインプラントが触っているとしたら、その根っこは傷ついてしまってますよね?根っこが傷ついたらその歯もだめになってしまいますか?
そのインプラントを埋めなおすとしたら骨ができるまでまた何ヶ月か待たないといけませんか?
ショックで眠れない状態です、、、回答をよろしくお願いします。

  • パットさん[東京都 38才 女性]
  • 早速の回答ありがとうございます。
    とりあえず、このまま様子を見てもよいとのことで安心しました。もう少し時間が経っても直らないようでしたら、また相談に乗っていただきたいと思います。よろしくお願い致します。
    ありがとうございました。

    実際は接触していない状態でも、
    インプラントと歯が近づいていると、
    X線では接触しているように見えることもあります。

    特に、パノラマエックス線撮影では、小臼歯(前から45)が、
    重なっているように見えることが良くあります。

    パットさんの場合、インプラントと歯はかなり近づいていると思います。
    1.5mm以上離れていれば、ジンジンした感じは起きませんので、
    おそらくインプラントと歯は、1.5mm以内に近接または接触していると思います。

    とりあえず、噛み合わせの調整などで、下の歯と当たらないようにしてもらいます。
    その歯で、ものを噛まないよう注意します。
    2ヶ月もするとインプラントと骨がくっつきます。
    こんどはインプラントの歯を、ジンジンの歯よりやや強くあたるように、
    噛み合わせを調整してゆけば良いのではないかと思います。
    インプラントが歯の力を分散してくれます。
    これで、歯の負担がなくなり、良くなればと思います。

    神経をとってしまうと元には戻りませんので、しばらくは、このまま経過をみてください。
    術後10日では、すべてわかりません。
    術後2〜3週すると炎症が治まります。その後の症状をお聞きすれば、ある程度の予測がたつと思います。

    お大事にしてください。まずは、ご返事まで。
  • パットさん[東京都 38才 女性]
  • 回答をありがとうございます。とても分かりやすく親切な回答に感謝します。
    インプラントを埋め込んで10日が経ちました。今は普通にしていれば、問題の歯に痛みやジンジンする感じは全くありません。でも、噛み合わせて下の歯に当たった時は痛みというか、ジンジンする違和感があります。インプラントしたのは、隣り合わせで2本です。
    消毒に歯医者に行った時にそのことを先生に伝えましたが、「埋め込んだばかりで腫れているのでそうなっているだけで、もし隣の根っこにインプラントが触っていたら痛くて居られないくらいになるはずだから大丈夫」
    ということで、今もそのままです。
    この私の症状だと隣の歯にインプラントが触っているわけではないのでしょうか?だとすると、このジンジンする感じは徐々に良くなるのでしょうか?
    回答をよろしくお願い致します。
    埋め込まれたインプラントは1本ですか?
    (1本では傾斜埋入はできないので、念のためお聞きします。)
    私は、今まで隣の歯にインプラントを接触させた経験はありません。
    顎の腫瘍の摘出のため、下顎骨を切断させ、チタンプレートで固定したときに、プレートの固定ネジが歯に当たってしまった経験があります。このネジはインプラントに比べると細くて小さいものでした。命に関わる腫瘍の手術のため、歯を残すことよりも腫瘍の摘出を優先させる必要があったのです。
    その歯は神経の治療を行った歯でしたので、幸いにも問題は起きませんでした。
    歯を残せたので、歯に磁石の装置をつけて、入れ歯を磁石で固定することもできました。顎が一部なくなっても、食べることができる入れ歯をつくってあげることができました。

    さて、パットさんのように神経が生きている歯にインプラントを接触させると、神経にダメージが加わっているので、痛みが取れないと思います。ですから、神経の治療をする必要があると思います。診てみないと解りにくいのですが、上手に神経の治療をすればジンジンする感じはとれるのではないでしょうか?
    もう一つ気をつけることは、インプラントと歯の距離が1.5mm以下であると間の骨がなくなってしまうことです。その距離を測定すれば、ジンジンする歯とインプラントの予後(将来よい状態が続くかどうか)が予想できます。
    ジンジンする歯が悪くなって抜いてインプラントにした場合、インプラントとインプラントが隣り合う形になってしまいます。この場合は、距離が3mm以上必要になります。(インプラントと歯は1.5mm以上です。インプラントとインプラントは3mm以上です。)
    距離がないから接触したのでしょう。もしかしたらジンジンする歯をぬいてもインプラントは埋め込めないかもしれません。ぜひとも神経の治療でその歯を治したいと思います。

    もう一つは、残念ですがそのインプラントを除去して、再埋入または、ブリッジにすることです。再埋入する場合は、歯根のように先端が先細りになっているインプラント(テーパー型のインプラント)を使用できる医院で治療をうけてください。

    眠れないのは良くありません。ご不明なことがあれば、またご相談をお受けますのでご連絡ください。



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