あーきさんの相談

カテゴリ:痛みと腫れ

術後の痛みに関しまして

3月上旬に右下の歯を1本インプラントにしました。
術後の痛みがひどく、1週間後と2週間後に先生にその旨を伝えましたが、そのうち、痛みはおさまるという回答で、レントゲンも撮りませんでした。

さすがに3週間目はつらかったので、他の歯科医院でセカンドオピニオンをもらうため、レントゲンを撮ってもらいました。そちらでは、ねじの周辺に影があるので、感染を起こしているといわれました。

その翌日、インプラントをした歯科医にそのことを話し、レントゲンは撮ってもらえましたが、影のように映っているのは、感染ではなく、骨をグラフティングしているから、骨の密度の違いで、若干黒く写っていると言われました。

ねじの周辺を取り囲むように、薄い層状に影の部分がレントゲンには写っています。

そのような理由で、影が写る事は考えられるのでしょうか?
今、4週目です。痛みは今もあります。

 実際にX線写真を見ないと判断しにくいのですが、基本的に硬さの異なる立体が隣接している境は、X線画像上で黒く見えますので、埋入直後であれば骨とインプラントの間や骨と骨補填材の境界部分は黒く見えます。したがってインプラントフィクスチャー周辺を取り囲むよう薄い層状に見えている影は多分正常だと思います。
 文章からでは骨補填材がどこにあって黒く見えるのかはわかりません。
 ここで大切なことは、あくまでも薄い(又は細い)ということですが、前回X線写真撮影から暫く経過後にその幅が大きくなっていないか、黒い部分が拡大していないかは確認が必要です。

 もしインプラントフィクスチャー周囲に薄い層でなく少し幅のある黒い影があるときには痛みの出方からして、インプラント埋入ドリリング時の過熱による骨壊死が考えられます。

 術後2週でX線写真だけで感染しているかの判断は、はっきりとした骨吸収像でもなければ困難で、臨床的に腫れているか膿が出ているかなどの所見が必要です。これらはどの先生がみても判断はしやすいと思いますし、それらの所見がなく4週痛みが続くのは感染ではないように思います。消炎鎮痛剤は暫く継続しても良いと思います。
 
  • あーき(45歳 女性 会社員 )
  • 2017年04月18日16時14分
ご丁寧なご回答をいただきましてありがとうございました。

インプラントと骨の境界部分が黒く写ることがあると伺い、安心いたしました。

術後、1か月以上が経過し、痛みはなくなりました。
しかし、今後、黒い影の幅が拡大していっていないか、しばらく、観察しようと思います。

5月にセカンドフェーズに入る予定でしたが、延期してもらいましたので、納得できる状況になってから、次のステップに進もうと思います。

どうもありがとうございました。
痛みが持続してお辛いと存じます。術後に痛みが持続する場合、埋入時の冷却不足による火傷に起因することがあります。この場合、周囲の歯肉には目に見える変化はあまりありません。それに対して感染の場合には赤くなったり腫れていることが見受けられ、火傷とは鑑別することができます。埋入部位の骨の火傷の程度によっては回復して定着することもありますが、多くの場合はその後脱落します。鎮痛剤等で痛みをコントロールできるのであればしばらく経過を見られてはどうでしyか。



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