Kokoさんの相談

カテゴリ:治療後のトラブル

骨造成について

昨年12月に骨造成し、膜を使い歯肉を作る治療をしました。
しかし感染していたらしく洗浄をし後日、年が明けてから再びエムドゲインも使い骨造成と膜を使い治療をしました。
今回は嫌な匂いや味などもなく膜も歯茎にピッタリくっついていて、経過も問題ないとの診断でした。
あまりやらない方が良いかもしれませんが、、、綿で軽く汚れを拭う時、まだ膜のすぐ下がサクサクと骨の細かな感じがあります。
2回目の骨造成をしてから1ヶ月以上経過しましたが、まだ骨は出来上がっていないのでしょうか?また、2週間後くらいに膜の除去予定なのですが、骨が完璧に出来ていなくても膜を除去して大丈夫でしょうか?
ちなみに、インプラントをする日は1ヶ月後くらいの予定です。
前回一度感染したのでとても不安です。
ご回答よろしくお願い致します。

KoKo様

医療法人明貴会山口歯科医院 京都インプラントアンチエイジングセンターの山口貴史です。

色々とご心配ですね。
骨造成をされてから1ケ月ということは、まだしっかりとした骨は出来上がっておりませんが、膜の種類によって除去するものもございます。
インプラント埋入時期については、骨量の状態により個人差がでてまいります。
主治医の先生に遠慮なくしっかりと質問をされて治療をすすめていただければと思います。、
12月に骨造成を行ったが感染したため、1月に再度骨造成を行った。
しかし、2月中旬に骨補塡材が動く感触が認められている。
2月末にメンブレン(膜)の除去手術、3月中旬にインプラント埋入手術が予定されているとのことですね。


骨造成手術が失敗した場合、洗浄を行いながら経過を観察し、歯肉が回復するまで少なくとも3ヶ月待ち、再手術可能か診断します。

今回、術後の感染が認められてから、1ヶ月で再度骨造成手術を行ったようですから、手術は再度失敗しており、感染している状態と思います。1ヶ月の待機期間では感染している歯肉の内部に細菌は残っており、治癒していない歯肉を縫合してもきれいに縫合できず、裂開してしまうためです。

2月末にメンブレンの除去手術が予定されているようです。しかし、除去が必要な非吸収性のメンブレンは数年前から発売中止になっているため、メンブレンの除去は必要ないと思います。

再度の骨造成手術の時期が誤っているため、再感染を起こしており、骨造成手術は再度失敗しています。あなたが心配されているように、骨は出来上がっていません。膜を除去する手術というより、メンブレンは感染、裂開している可能性が高く、感染源の掻爬手術になると思います。

さらに、3月中旬にインプラントを埋入しても、インテグレーションせずに失敗するか、インプラントの先端のみがインテグレーションし、プラットフォーム付近がインプラント周囲炎になってしまい、極めて困難な状態が起きると予想されます。

治療方針について、再度考え直す必要があります。
  • Koko(25歳 女性 会社員 )
  • 2021年02月13日07時51分
ご回答ありがとうございます。
前回の骨造成時期が適していなかったとのことですね。。
残念です。

再度質問なのですが、
コラテープという膜を使用したとの事で、1ヶ月以上経ち下に歯肉が出来てから除去が必要との事でしたが、これも除去する必要はないのでしょうか?
また、骨が感染していた場合その上に歯肉が出来ることはないと聞いたのですが、本当ですか?
それとも歯肉が出来ていたとしても中の骨は感染している可能性がとても高いということでしょうか?
ご回答よろしくお願い致します。
歯肉の治癒には約2ヶ月かかるため、1ヶ月だとある程度の治癒しかしていないと思われます。

骨自体が感染しているかは不明です。
骨の上にある骨補塡材に感染源がある場合、骨補塡材の周囲には幼弱骨ができず、骨補塡材は除去になるかと思われます。

最近は、非吸収性膜でなく吸収性膜が多用されるため、メンブレン除去の必要がなくなっています。
骨ができるまでは半年以上かかるため、1ヶ月ではメンブレンの除去は早いと思われます。

骨造成は、剥離した歯肉に十分な減張切開をおこない、創を完全閉鎖させることが原則です。
しかし、減張切開を行わず、歯肉を裂開させたままでメンブレンも意図的に露出させる特殊な手術法を発表する先生もいます。

その術式や、各メンブレンの製品については、それらの経験がある先生に聞いてください。
  • Koko(25歳 女性 会社員 )
  • 2021年02月13日15時18分
細かいご説明ありがとうございます。
ご意見を参考に担当医にも相談してみたいと思います。



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