他院インプラント(複数メーカー混在)がある状態での転院について

すでに二社の複数本のインプラントを入れています。今回、別の部位が抜歯となり、これまでの先生の年齢や治療方針などを理由に、新しい歯科グループへの転院を検討しています(まだ契約はしていません)。

何カ所か相談しましたが方針がそれぞれ異なり、新しい歯科が最も納得できたため、転院を決めて抜歯しました。折れていることが分かってから半年も過ぎていました。

新しい先生から「メンテナンス時に他院で入れたインプラントもチェックし、緩みがあればメーカーから工具(ドライバー)を取り寄せて対応できる」と説明され、安心材料の一つになりました。「すでにインプラントを入れていて転院することは珍しくない」とも言われたため、よくあることかと思ったのですが、今になって本当に対応可能なのか不安になっています。

新しい歯科では別メーカーしか扱っておらず、今回入れると3社目になります。既存の二社もあまりメジャーではなく、扱っている歯科を探すことは素人には難しいです。

今回、インプラント以外の方法(部分入れ歯やブリッジ等)を検討して、メーカーを増やさないという選択をした方がよいのかとも悩みます。

鳥取県鳥取市で開業しております、本荘歯科クリニック院長の本荘真也と申します。
メーカーが別であっても、器具があればおおまかな構造は一緒なので問題はありませんが、不安であれば、義歯やブリッジにするのもよいかと思われます。

ともえ様

確かに口腔内にに入っているインプラント体が、1つのメーカーで統一できていることは理想的です。クリニックサイドで
対応ができやすいことが理由です。しかし、当院でも転院されてきた方が、取り扱っているメーカー以外のインプラントが入っていることは珍しくありません。現在の担当医が、対応可能だと言われているのであれば問題はないと思います。
担当医にインプラントのメーカーはお伝えになりましたか?もしまだなら、メーカーを伝えてよくご相談ください。

ともさん、はじめまして。日本口腔インプラント学会 専門医・指導医の資格を持ち、インプラント治療に携わっております歯科医師の鳥居と申します。ご相談の内容を拝見しました。折れていることが分かってから半年も悩まれたとのこと、さぞご不安だったことと思います。
結論から申し上げますと、他院で入れられたインプラントを、別のメーカーを扱う歯科医院が診ることは、一般的に行われています。「すでにインプラントを入れていて転院することは珍しくない」という新しい先生のご説明は、その通りです。ただし、実際に対応できるかどうかは、医院ごとの準備や経験によって差があります。ですから、契約の前に次の点を確認されることをおすすめします。
【契約前に確認しておきたいこと】
既存インプラントのメーカー名・機種名を伝え、対応できるか確認する
インプラント手帳や埋入時の記録(メーカー名、機種名、サイズ、埋入日)があれば、それをお持ちください。なければ、これまで治療を受けた医院に問い合わせると、情報を得られることが多いです。それも難しい場合は、レントゲン写真の形状の特徴から、メーカーを推定できることもあります。
他メーカーのドライバーなどの部品に、実際に対応できるかを聞く
「取り寄せれば対応できる」というのは、方法として間違いではありません。そのうえで、「これまでに同様の対応をした経験があるか」「すでに工具を持っているメーカーはどこか」まで確認されると、安心材料がより確かになります。
緩みや破損など、トラブルが起きたときの対応方針を確認する
万一対応が難しい場合に、メーカーや対応可能な医院を紹介してもらえるかどうかも、確認しておくと安心です。
【複数メーカーの混在について】
私自身の臨床では、10種類以上のインプラントメーカーに対応したドライバーを備え、他院で埋入されたインプラントのメンテナンスも行っています。このように複数メーカーに対応できる準備を整えている歯科医院もありますので、「メーカーが増えるから」という理由だけで、インプラント治療という選択肢を外してしまうのは、対応が可能なケースを考えると、少し勿体ないと感じます。もちろん、すべての機種に対応できるわけではなく、まれな機種では取り寄せや確認が必要になることもありますが、事前に確認しておけば備えることができます。
【インプラント以外の選択肢について】
部分入れ歯やブリッジも有効な選択肢です。ただし、ブリッジは両隣の歯を削る必要があり、部分入れ歯は残っている歯に負担がかかりやすいなど、それぞれに長所と短所があります。
また、インプラントがすでに複数本入っている場合は、「インプラントオーバーデンチャー」という方法が選択肢になることがあります。インプラントを支えにして、取り外し式の入れ歯を安定させる方法で、次のような利点があります。
・通常の入れ歯に比べて安定しやすく、噛む力を回復しやすい
・インプラントの本数を抑えられるため、身体的・経済的な負担を軽くできる場合がある
・取り外して清掃できるため、お手入れがしやすい
・将来、お口の状態が変化した際に、調整や追加で対応できる場合がある
ただし、適応になるかどうかは、骨の状態や残っている歯、お口全体のバランスによって変わります。診察と検査を受けたうえで判断することが大切です。
【最後に】
インプラントは、「何を入れるか」と同じくらい、「誰がどう診るか」が大切な治療です。メーカーの数だけで判断するのではなく、他院で入れたインプラントの対応経験があり、将来のメンテナンスまで見据えて対応してくれる医院かどうかを、しっかり確認されることが大切です。
契約前であれば、今回のように複数の医院で話を聞いて比較されるのは、とても良いことだと思います。上記の点を事前に確認され、納得したうえで治療を始められることを願っております。
追加でご不明な点があれば、この相談室からご質問ください。
日本口腔インプラント学会 専門医・指導医
歯科医師 鳥居 秀平

インプラントメーカーに関してはたくさんのものが存在し、選択は難しいかと思いますが、大切な事は症状に応じた治療を選択することだと思いますので、インプラントが最善であればそれを用い、ブリッジや部分入れ歯が最善と判断されるならばそれを用いれば良いかと思います。

ご質問ありがとうございます。私は、今回、設置するインプラントが3社目になっても、種々の条件が整いインプラントで出来るならそれで良いのかなと考えます。それと以前の2社のインプラントの緩みが出た場合の対応もしてもらえるとのこともあり、問題ないと考えます。私のところでも、以前のインプラントと当院のインプラントが混在している症例はいくつもありますし、混在していることが理由に問題にはなっていないことを付け加えておきます。

江本歯科
江本歯科 からの回答

2026年10月02日19時02分

この医院の回答一覧を見る

お悩みの内容確認しました。
インプラントのよくあるトラブルとしては、ネジの緩みです。インプラントメーカーは多数ありますが、ドライバーというネジをしめるツールは、形状が5種程度で多種対応可能なキットが流通しています。
なので、ネジの緩みに関してはそれさえあれば対応可能と思います。
ただし、それ以外にアバットメント(インプラントに立てる土台の部分)などを再製する場合は、担当医がメーカーから単品購入することになります。
厳密には、メーカーが個別対応で販売するかどうかメーカーしだいのところもありますが、大体対応してくれると思います。
最近では、転院することもある前提で、埋入済インプラントの情報を共有することが一般的な考えてなっておりますので、ともさんの必要なこととしては、今までの先生からインプラントの情報を提供していただいて保存しておくことと思います。
お話の内容からは、新しい歯科の先生は、多種のインプラントに対応する用意があるようですから、そちらに安心してかかっていて良いのではないかと思います。
よろしくお願いします。

ご不安になるのは自然だと思います。
今回のポイントは、「3社目になること自体が問題なのか」ではなく、「今後その3社すべてを長期的に管理できる体制があるか」です。

インプラントは治療後も長期的な維持管理が必要で、定期的な歯科医院での健診が重要です。

まず、「他院で入れたインプラントを診てもらえる」は十分あり得ます
新しい先生が、
「他院で入れたインプラントもメンテナンス時にチェックする。緩みがあればメーカーから工具を取り寄せて対応できる」
と説明されたこと自体は、特に不自然な話ではありません。
ただし、ここで大事なのは「チェックできる」と「どんなトラブルでも自院で最後まで対応できる」は別ということです。

例えば、

・インプラント本体に問題がないか確認する
・上部構造(かぶせ物)のネジの緩みを確認する
・メーカー・製品を特定する
・必要なドライバーを取り寄せる
・ネジの締め直しをする

といった対応は可能でも、

・部品が現在も入手できるか
・そのメーカーがすでに事業を終了していないか
・古い製品で互換部品がない場合どうするか
・インプラント体そのものに問題がある場合
・上部構造を作り直す必要がある場合

により、話が変わってきます。

もう一つ、ぜひやっておきたいこととして
既存2社のメーカー名・インプラントの種類・サイズ・埋入した部位・埋入時期をできるだけ記録しておくことをおすすめします。

もし手元に、

・インプラント治療の保証書
・メーカー、製品名が書かれたカード
・CT・レントゲン画像
・上部構造の資料

などがあれば、新しい歯科に持参してください。

「○○社のインプラントが入っています」だけではなく、製品まで特定できる資料があると、将来転院するときにも役立ちます。

ご参考になれば幸いです。



今のうちにできること
以前の歯科医院に、インプラントの「メーカー名・製品名・太さ・長さ」の記録(インプラント手帳やカード)を出してもらうことを強くおすすめします。これがあれば、どの歯科医院でも工具や部品の手配がしやすくなります。そのうえで、新しい先生に「このメーカーの工具・部品が実際に取り寄せ可能か」を事前に確認していただくと安心です。

メーカーが3社目になることについて
インプラントは1本ずつ独立しているため、メーカーが増えること自体で治療の質や安全性が下がることはありません。むしろ今回入れるものが流通量の多いメーカーであれば、将来どこでも対応しやすいという利点があります。

入れ歯やブリッジとの比較
メーカーの数よりも、抜歯した部位、両隣の歯の状態(ブリッジは健康な歯を削る必要があります)、骨の量、噛み合わせ、ご希望を基準に選ぶのがよいと考えます。また、歯が折れてから時間が経っている場合は骨がやせていることもあるため、その点も含めて担当の先生とご相談ください。

ご質問ありがとうございます。

まず、インプラントメーカーが変わっていても対応できる歯科医院は増えてきていると思いますので対応できるとその歯科医院の先生が言っているなら大丈夫だと思います。当医院も他メーカーの対応をしています。
インプラント以外の方法(部分入れ歯やブリッジ等)なども可能や納得なさるならよろしいかと思います。他の治療方法が可能なら検討の余地はあると思います。(特にブリッジ)

以上でよろしいでしょうか。何かございましたらお気軽にご連絡ください。

ともさん

はじめまして

僕の医院にも 
『インプラント難民になっちゃった!』
そう言って 来られる患者さんが 少なからずいらっしゃいます(笑)

インプラントも経験を積めば すべてのインプラントメーカーの
進化の歴史と 特徴を把握できるようになります
そんな 担当医を選べば問題なしです
第3のインプラントメーカーを受け入れるべきです

今すべきは 今ある欠損歯の治療にインプラントを選ぶかどうかの決断です
経済的な問題をクリアできるなら インプラントにすべきでしょう
なぜなら インプラントの存在意義は 
『不自由な入れ歯からの解放』にあると僕は考えているからです 

ですから 僕は インプラントの依頼を受ける時
現在 必要なインプラントの本数と
将来問題を起こしそうな 現在残存歯の寿命 その時に必要な
インプラントの本数 費用を お伝えするようにしております

それはその患者さんが 生涯 噛むことができる戦略を 
提示することを意図しています

ともさんの今回の質問は 
二つのインプラント業界の問題を提起していると思います

Drを選ぶということは Drが選択するインプラントメーカーも
Drに委ねているということ

そして Drの臨床医としての寿命は 患者さんの寿命より 短いことも多いと
言うことです

そう言った意味で 僕は後継者の育成と 医院の永続性を重く感じています

お答えします。皆さん入れ歯や天然歯を削合してまでのブリッジにしたくない訳ですからインプラントは有効で確立された治療法と言えます。新しい先生(医院)が埋入していないインプラントメーカーに対応が可能とおっしゃっているから、問題ないのではないでしょうか。インプラントに精通している先生なら、どこのメーカーかすぐに調べて必要な器具は入手します。
私のところもそうしています。一人の患者さんに複数メーカー使用する場合は当然ありますので、お話伺う限り大丈夫と思われます。また、メジャーなメーカーが良いメーカーとは限らず、先生が良く使用するメーカーがやりやすいということで、結果施術が円滑に行えるということです。

はい。最近は他院でインプラント入れた方の相談は多いです。加えて、メジャーなインプラントメーカーなら、対応はある程度可能です。対応は基本的にネジがあうか、あわないか。など、嵌合によるものなので、取り寄せが可能であれば対応出来ます。とは言え、3社分が口の中にあるとなれば、これから先も似た悩みを抱えるかもしれないです。今後、お引越しの予定があるなら、少し立ち止まって考えても良いかもしれません。

大手のインプラントメーカーは多種のインプラント形状やプラットフォーム(接続様式)を有しているため、ひとつのインプラントメーカーを取り扱っていたとしても、実質は複数のインプラントシステムを取り扱っていることになります。ですから、複数のメーカーのインプラントの使用も問題はありません。

しかし、これまで全く取り扱ったことがない他社のインプラントシステムを扱うことは、ドライバーや在庫の問題もあり、術者と患者に負担がかかります。

できれば、埋入されたインプラントシステムを取り扱ったことがある歯科医師に治療をお願いした方がいいと思います。経験のある歯科医師ならば、X線写真を見ただけで製品を特定できるため、これまでの情報を取り寄せる必要もないと思います。